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2017.07.01CIRCUS【園長のひとり言】

最近、なごみCIRCUS(子育て支援ひろば事業)を利用される方が、さらに増えています。嬉しい限りではありますが、それと共に反省もしなければなりません。

 

と、その前に子育て支援ひろばについて。この事業は浜松市から委託されているもので、0歳から2歳児までを対象とし親子で遊びに来られるところ。月曜日から土曜日、9時半から16時までやっています。これらの開設日や時間は、週3日以上、一日5時間以上という条件下で、それぞれのひろばが任意で定めているのです。

 

少し裏話をすると、先ほども言いましたが子育て支援ひろばは市町村委託事業なので浜松市からの委託費で運営しています。だから利用料が掛からない訳なのですが、利用人数や利用率に関わらず開設日と時間によって、それは固定されているので、極端に言えば月100人の方が利用しても2,000人の方が利用しても同じ額しか支弁されません。だから、事業者側からすると利用率が高まれば高まるほど運営が厳しくなってしまいます。利用される方が増えるほど管理費とか人件費が掛かるから。

 

でもなごみCIRCUSは手を抜きません。むしろ、より多くのご家庭から愛されるひろばにしたいと思っています。それは過去の反省から、学んだことでもあります。

 

なごみこども園は10年前の開園以来、ひろば事業をおこなってきました。当時は、なごみ保育園でしたが、その頃は園内でひろばを実施していて、平均すると年間登録者が300名くらいで、年間延べ利用者数が5,000人くらいでした。この数字はけっして少ないわけではなく、市内の他と比較しても平均的です。

 

その頃と今で、やっている内容や中身は変わりません。違いは2年前から園内ではなく隣のカフェやおもちゃ屋さん、小規模保育事業が一体となった赤い屋根のCIRCUSという複合施設の一角でおこなっていること。そして年間登録者が2000人を超え、延べ利用者が20,000を超えているということです。

 

ここに大きな反省点があります。なぜなら園として開設以来ずっと、誰もが気軽に来られるように、地域に開かれたひろばとなるようにしてきたつもりでした。が、結果として私たちの気軽、と利用される方の気軽、は大きく異なっていたからです。

 

地理的条件、機能、実施内容がずっと同じなのにカフェやおもちゃ屋さんという一般性の高い機能を併設したことによって登録者や利用者が7倍、5倍になったということは保育園やこども園という場所が地域の皆さんにとって、いかに敷居が高かったのかを物語っています。

 

もし今、出生率や近隣の人口が爆発的に増えているのなら、まだ分かります。でも、現状はその逆で少子化により子どもがどんどん減っているのです。そのなかで利用率が数倍になったということは、もともとココに子育てひろばという機能に対するニーズが、それだけ存在していたことを意味しています。ニーズはあったけれど、何らかの要因があり利用できなかった方がたくさんいたのです。

 

だからこそ思います。園側の視点ではなく利用される方や地域の皆さんの視点で真に開かれたこども園にならなくては、と。多様な子育て家庭にとってココが特別な場所ではなく何気ない日常の一部となれるように、と。その為には、もっともっと垣根を低くしていく創意工夫が必要です。

 

と、言うことで夏の暑さに負けないようにNcafeでエスニックなガパオライスはじめたことを一応宣伝しておきますね。

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