2014.08.04なごみ倶楽部はじめました。【園長のひとり言】
なごみ倶楽部(学童保育)はじめました。何だか冷やし中華みたいだけど、決して季節ものではありません。
第3次ベビーブームが幻に終わり、進む少子化が人口構造をさらに歪にしていくなかで、これから保育園が積極的に担うべき機能だと考えています。
都市部において少子化が加速すると、いっそう深刻化する待機児童の問題。一見、矛盾しているようですが、そのからくりはこうです。子どもの数が少なくなるということは、大人になる人が少なくなるということで、それは同時に労働人口の減少を意味しています。で、足りなくなってしまった社会資源を補うため、たとえば専業主婦のように、今までお家で過ごしていた方にも社会で活躍してもらう必要がでてきた。そして、その方々が現役の子育て世帯だった場合は、代わりに子育てをするところが必要となるってわけ。
だから、待機児童は就学前だけではなく、当然その後も問題となるのだけど、あまり騒がれてないのはその概念がないから。介護の世界で待機高齢者という言葉を聞かないのと同じです。要は、困っている人がいるかいないかではなく、学童保育の実施義務が法律によって地方自治体に課せられているかどうかという問題なのです。ちなみに乳幼児がいる就労家庭へは児童福祉法第24条で市町村に保育をしなければならないよって書かれているから働いているにも関わらず子どもを預けられない家庭があると自治体が法律を違反しているってことになってしまう。だから行政は必死になって改善を図ろうとするのです。
その一方、6歳以降の子どもに対する保育は、今のところ努力義務なので後回しになっているのが現状で、少し前まで保育園にも学童保育を実施すると補助金が出ていたけど、不要だからってなくしまうくらい法律的に義務と努力義務では、違いがあります。
でも、です。その景色が少しだけ変わろうとしています。来年度より施行される子ども・子育て支援新制度のなかで国が自治体任せだった放課後児童クラブにも設備や人員、開所時間など基準を定め公費を投入するらしいのです。4年生までだった対象学年も6年生まで引き上げられます。それにともなって、浜松市でも9月議会あたりで基準が条例化されるはず。
詳細は、まだ不透明なところはありますが、少なくとも今よりは良くなると思います。ただ、補助の有無に関わらず、なごみ倶楽部は、これからもできる限り支援をしていきますので、ご要望があればお気軽にお声をかけてください。なごみ保育園の卒園児童が対象だけど、ね。