新着情報新着情報

2015.03.01感情の交差点2015

花見月。いつもなら別れの訪れが、少しセンチメンタルな気持ちにさせるけれど、今年は少し違います。

 

その理由は、明らかで、まだ音楽会を終えていないから。そう。卒園の日を間近に控えてなお、子どもたちが音楽や劇で保護者の皆さんの前で自己表現する大舞台がまだ残っているのです。本当は、保育園としても、新入園児の受け入れや新年度準備が重なるこの時期に日程を設定するのは、ちょっと厳しい。

 

でも、敢えてこの時期にしました。そして、おそらく来年度以降も、そうします。なぜなら今こそ、それぞれの幼児の各年齢における育ちが、ピークに達するからです。年長児童は特に。

 

それともう一つ。子どもたちの、その育ちを支える保育者に充分な力量が備わっていたからです。特に遊びの展開がひいき目に見ても凄い。だから、最後の最後まで彼女の保育で子どもたちを育み、その集大成としてこの行事を位置づけたかったのです。

 

少し余談になりますが、大学を卒業後、4年間、幼児保育に携わってきた彼女だけど、ここに就職する前、実は保育士になることを辞めるつもりでした。成績優秀で大学の先生からの評価も格段に高かったにも関わらず、です。それは、実習を通して保育の世界に絶望してしまったから。体験した園は20箇所以上。どこにいっても結果は同じ。おこなわれている保育は、大人主導で声を荒げて、子どもをコントロールしようとするものばかり。子どもに寄り添いながら一緒に成長していくことを夢みていた彼女にとって、それはとても厳しい現実でした。私がしたかったのは、こんな保育ではない。きっと違う保育もあるはずだと繰り返す実習。遂には、保育士になることを諦め静岡市にある実家で稼業の花屋に勤めようと考えるようになっていきました。

 

ここがダメだったら、実家に帰ろう。そう考えて選んだのが、なごみ保育園でした。そして出会えたのです。最後の最後で彼女がやりたかった保育に。

それから4年。いつも、たくさんの幼児に囲まれて過ごしてきた彼女。夜遅くまで残って明日の準備をするのは、いつものこと。早く帰るように促しても、楽しくやっていますから大丈夫です、と返ってくる答え。

だからこそ今、私は思います。彼女が毎日情熱を傾け、自分の時間を削りながら、ずっと探してきた子どもたちにとっての心地よさは、きっと見つけられたと。豊かに遊ぶ子どもたちの姿が 、それを物語っています。

 

そして、いよいよ迎える音楽会。緊張と興奮でうまくいかないところがあるかもしれないけれど、子どものたちと彼女の成長した姿が間違いなくそこにあります。年長の子どもたちが歌いながら楽器を奏でる姿を見て欲しい。〇〇しながら、〇〇する。二つことを連結させて同時にこなす協応運動という発達をしっかりと獲得しているはずだから。

新着情報の一覧に戻る

書類送付先

なごみこども園 採用担当 
〒433-8105
静岡県浜松市中央区三方原町1367-1

WEBでエントリー
(実習・見学希望の方もこちらから)

エントリー

お電話でのお問い合わせ

053-420-7530
PAGE TOP