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2015.08.01方向性という原理

夏、真っ盛り。子育てひろばを担当している職員の息子さんが2年生ながらエースピッチャーをつとめる静高を強烈に応援しながらも、溶けそうな暑さのなかで懸命にプレーしている球児を見る度、せめてナイターで開催してあげて、と思う。

 

それは、さておき。唐突だけど子どもの指しゃぶりについて。野球、ではなく子どもが生まれたプロのサッカー選手がゴールパフォーマンスでやるアレ。ヨーロッパサッカーでもよく見るので、幼い子どもが指をしゃぶるのは世界共通なのかもしれない。

 

ただ、幼児くらいになってもその癖が続くと心配される方がいるので、少しそれについて考えてみたいと思います。愛情不足とか精神的に不安定が原因だと根拠がないことを言う人もいるから。

もちろん、そういった要素は多少あると思うけど、そもそも幼い子は、指だけでなく、ものを口によく入れるのだから、それを唯一の理由にするのは後付な気がする。

 

ほぼほぼすべての子どもは、成長の過程で指やものを口に入れます。これは、身体が上から下に、頭部から尾部(足)に向かって発達していくからで、つまり手よりも頭に近い口の中、特に舌の感覚が先に育つ為に、大人が手を使ってものを確かめるがごとく口を使うのです。

 

だから、この時期には、口内に入れても大丈夫な大きさや形のおもちゃが不可欠となります。もちろん衛生面への配慮は大切ですが、神経質になり過ぎるのは要注意。発達上必要な体験を奪ってしまう可能性もあるし、やり残した宿題は、ずっと後を引きます。

 

そして、発達が次第に下へ向かって進み、だんだん手指が成熟していくに連れて、そっちを使うようになります。と、言っても5本の指が巧みに動かせるようになる(手指の機能分化)のは、おおよそ6歳くらいで、その目安は、あやとりが上手にできるようになるころ。

 

おすわりや歩行ができるようになって、両手が自由になると、ものとの対話は少しずつ口から手へと移っていきます。もちろん、赤ちゃんのころは舐めることが中心だし、手が自由になったからすぐに、それがなくなるわけではないので、どちらも使う過渡期がしばらく続き、手先の器用さと相関して、変化していきます。

 

だから、口にものを入れることや指しゃぶりを無くそうとか又は、その理由を心理的に求めるより、手を使った遊びをどう広げていくかがポイントで、また指は突き出た脳といわれるくらい神経系の発達とも密接な関係があるので、その豊かな遊びはさらに手指を発育させていきます。で、その結果として口の役割が、話すことや食べることへと限定的になるのです。

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