2016.02.01祝言での気づき
12月、1月と職員の結婚式に参列。どちらも素敵な式典だったのは、言うまでもないのですが、改めて思うのは親子が本当に似ているってこと。
園でも、たくさんの親子の姿にふれるから、そう感じるのだけれど、それぞれが成熟したなかで接すると、一段とそれが際立って見えます。より長い時間をともにしているから、当然なのかもしれませんが、しゃべり方やしぐさなど雰囲気がそっくり。容姿も、です。
そして、ココにこそ子育ての本質があるのかもしれません。私たち大人は、子どもをどのように育むかをよく考えます。環境や育児の仕方、躾の方法など。もちろん、それはそれで大切なことです。ただそれと同じくらい私たち大人の生き方も大きな影響を与えます。
例えば、引っ込み思案で内向的な子どもがいたとしたら、往々にして、その親御さんも同じ気質だったりします。その消極性は、子どもだと短所に見えてしまいがちですが、そもそも内向的な人は、自分を内に向かって表現しているから感情をあまり表にださないだけで、その分、自分の考えをしっかりと持ちながら、他者の話を上手に聞くことができます。
そして、その特性から、そういう人は成長するに連れて周りから、よき相談相手として頼にされる存在になっていきます。
つまり、その良さが、早い段階から子どもへと伝わっているというわけ。あ、当然、本当の短所も親から子へと、です。八方美人とか優柔不断とか短気とか頑固とかね。良いところも悪いところも、「子は親を映す鏡」であり、だからこそ大人の生き方が問われるのです。
そして、親と子というずっと変わらない関係のなかで、教えられるより、深く受け継がれたものを背負いながら人は、またいつか育て、られる側から育てる側へと変わっていくのです。