2017.08.08ご挨拶
平成29年6月22日より和光会の理事長を拝命することとなりました。これまでの和光会の伝統に創意を重ね懸命に務めて参りますので今後ともご理解を賜りますようお願い申し上げます。
さて、少子高齢化や社会構造の変化のなかで救貧という役割が色濃かった福祉の姿は、もはや過去のものとなっています。もちろん、その役割が完全になくなった訳ではありませんがそれ以上に求められているのは多様な世代と、どう「生きる」を共有していくかということ。
それは楽しさや嬉しさという心地良いところだけではなく苦しい部分も含めて、まるごと一緒になって、それぞれの豊かさを、それぞれの幸せのかたちを探していくことに他なりません。
そして、その為にはまず子どもたちやご家族、利用者さんの視点で教育や福祉のあり方考えること。さらには、その具体的な内容が社会のなかで、しっかりと見える化されていることが不可欠となります。
規制が緩和され企業をはじめとして様々な事業主体が参入するようになり福祉分野にも少なからず市場原理が働くようになりました。今後、その傾向は一層強くなっていくことでしょう。
しかしながら、他の事業体と決定的に異なるのは私たちが営利を目的としていないということ、言い換えれば公共性の高さです。ここにこそ社会福祉法人として、和光会としての矜持があります。
他と競争するのではなく自らの機能や専門性を磨き、地域社会から求められる福祉を目指し役職員一同努力することをお誓い申し上げて新任の挨拶とさせて頂きます。
社会福祉法人 和光会 理事長 志賀口 大輔