2008.06.01母性本能【園長のひとり言】
雨が多い6月。一雨ごとに夏の足音が聞こえてきそうです。そして、プールを楽しみにしている子どもたちに朗報。屋上プールが少し大きくなります。お楽しみに!
さて、先日あるショッキングな話を耳にしました。それは、ネットオークションに「出品された」生後7ヶ月の男児を警察が保護するというものです。オークションサイト「eBay」に出品されたのは、独バイエルン州クルムバッハに住む24歳と23歳の夫婦の子供で、生後7ヶ月。新品同様ならぬ新生児同様(nearly-new baby)と紹介された赤ちゃんは、スタート価格を1ユーロ(約163円)に設定され、「大きさは約70センチ。うるさくなってきたので手放します。ベビーカー、キャリアいずれも使用可」とのコメントが着けられていました。母親は単なる冗談だと言っているようですが・・・。日本でも少し前に赤ちゃんポストが問題となりましたが、このような話しを耳にするたびに母性本能という言葉を使うことを躊躇ってしまいます。人(母親)の母性が本能(その種の動物に共通の、生まれつき備わっている性質、能力、行動様式)だとすると、上記のような母親を説明することができないからです。しかし、圧倒的多数の子どもたちは大切に産み育てられています。そうだとすれば、親の子どもに対する愛情は心理学でいう親になる前の自分自身の体験や経験にもとづく心の育ちの問題なのかもしれません。