2008.08.01天然物級の日本人【園長のひとり言】
夏本番。気持ちよさそうに水と戯れる子どもたちを見ていると、暑さを一瞬忘れてしまいます。それでもやっぱり暑いですね。食欲が落ち気味なので大好きなゴーヤチャンプルを食べて乗りきりたいと思います。参考レシピはクックパッドですが・・・
さて、先日沖縄に行ってきました。もちろん仕事で。沖縄県は、全国で一番合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に生む平均こども数)が高く1.75を示しています。この数値は、全国平均1.35(平成19年現在)を遥かに上回る数字です。しかし、合計特殊出生率が2.1を下回ると将来人口は減少していくので最も出生率が高い県でさえも少子化が進んでいることになります。この数字だけでは、あまりピンとこないかもしれませんが、国立社会保障・人口問題研究所の調べによると現状のまま合計特殊出生率が推移すると500年後日本の人口は76,000人、1000年後には29人になるそうです。もちろん、これは合計特殊出生率、出生性比、死亡率、平均寿命などが一定であり、国際人口移動もないという仮定の下でのただの試算です。それでも想像してみてください29人の日本人。絶滅寸前、特別天然記念物級です。
保育園という子育て環境のど真ん中にいるとなかなか実感できませんが、間違いなく少子化は急速に進行しています。そして、この問題はご承知のとおり国家レベルの相当深刻な問題となっています。しかし、それは同時に私たち一人ひとりが真剣に考えなければならない問題でもあります。今や日本は子育ての直接的な有無に関わらず、社会全体で子育てを考えなければ、子どもたちに明るい未来を約束することなど到底出来ないところまできているのです。