2021.09.01ロバを売りに行く親子から学ぶこと【園長のひとり言】
ロバを売りに行く親子のお話。小学校等の道徳で使われる童話だけど、あらすじは、こんな感じ。
父と息子が、ロバを売りに市場へ出かけました。二人でロバを引いていると、それを見た人に、「せっかくロバを連れているのに、乗りもせずに歩いているなんて」と言われたので…息子をロバに乗せました。
今度は別の人に、「若い息子が楽して親を歩かせるなんて。」と言われたので…父がロバにまたがることにしました。
またしばらくすると別の人に、「自分だけ楽をして子どもを歩かせるとは、悪い親だ。一緒に乗れば。」と言われたので…親子でロバにまたがることにしました。
するとまた別の人に、「二人で乗るなんて、重くてロバがかわいそう。もっと楽にしてあげてはどうか。」と言われたので…ロバが楽になるようにと狩りの獲物を運ぶように、一本の棒にロバの両足を括り付けて吊り上げ、それを二人で担いで歩きました。
しかし橋の上まで来たときに、不自然な姿勢を嫌がったロバが暴れだした。そして、暴れたロバは不運にも川に落ちて死んでしまったとさ…。
「周囲の意見に流されず、自分で考えることの大切さ」の教訓として使われることが多いみただけど、SNSが発達した今の時代では、ちょっと難しくなっている気がします。
見方を変えるとすべての人を納得させることは難しいとも言えますが、…コロナ問題を見ていると改めてそう思います。感染者数が増えても減っても責められ続けられる菅ちゃん。さすがに気の毒です。
確かに良くも悪くも多様化し続ける世界で「周囲の意見に流されず、自分で考えること」は大切。何をしても批判する人間は、どこにでもいるものです。だからこそ、多様性を寛容し合えるような仲間の存在や環境に身を置くことが重要なのだと思います。
長く続いた自粛期間。ワクチンの普及で、やっと出口が見えてきました。先日、保育園で黙食が徹底されていなかったからクラスターが発生したとメディアで報道されていましたが、来もしないゼロコロナを待っていたら保育は成り立ちません。乳幼児期だからこそ欠かせない経験があるのです。それらをおこなうことに躊躇いはありませんので、ご理解のほどよろしくお願い致します。もちろん、自治体の言いつけは遵守するけど、ね。