2022.04.01新たな季節のはじまり【園長のひとり言】
新たな季節のはじまり。ここ数年、予想だにしない出来事ばかり起こっています。新たな感染症のパンデミックもそうだし、ヨーロッパのど真ん中で大国どうしが戦争をはじめたことも、そう。どちらも、早く終わって平和な日常がおとずれることを願うばかりです。
ただ、いずれの事態が収束したとしても今度は、その後遺症が私たちの生活を脅かしていきます。例えば食品から日用品、光熱費など10%超える値上げラッシュ。しかも、これらは始まりに過ぎず、今後さらなる値上げが待っていると予想されています。その背景にあるのが原油や天然ガス等の不足、コストプッシュ(資源高)インフレっていうやつです。これは世界的なマクロ要因によって引き起こされているので資源が取れない日本国内ではどうにもなりません。そこに加えて黒田ライン(125円)を突破する勢いで進む円安...もう踏んだり蹴ったり。もし今年の冬に欧州とかアメリカで大寒波が起ころうものなら、電気代やガス代が爆上がりするだけでなく、おそらく停電を覚悟しなければいけないレベル。日本の発電の70%以上が石油や天然ガス、石炭による火力なので不可避な状態なのです。
もはや感染対策も平和維持もエネルギー問題だって、過去の常識が通用しなくなりはじめています。そして、この先の未来ではさらに世界は不安定で不確実、複雑、曖昧になるって言われてから、それこそ「破壊的イノベーション」が必要となります。さもなければ日本は先進国に留まることは出来ないでしょう。
それらを前提にすれば教育だって、これまで通りにはいきません。昭和や平成の前半、教育現場で求めてき知識の量とその正確なアウトプットは、グーグルさんの出現で確実に価値が薄れています。これからの社会で確実に求められるのは量よりも質。つまり獲た知識をどの様に使うのか。誰のために使うのかが問われるのです。
そして、その質の礎がまさに乳幼児期の遊びにあると言われています。一人遊びから始まって、友だちと想像力をたっぷり働かせて楽しみ合うこと。この連続が将来、知識の質を高めていきます。遊びが大切、大事、重要ってお話は、長年ココに通われていれば何度も耳にしているかもしれません。が、大切なことは何度でも繰り返しお伝えするのがなごみスタイルなので、ご容赦くださいませ。と、言うことで今年度もよろしくお願い致します。