2008.12.26不景気の嵐のなかでも・・・【園長のひとり言】
今年も残すところ僅かとなりました。例年クリスマスや年末年始の行事で賑わいをみせるこの時期。今年はアメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界金融危機が実体経済を侵食し、未曾有の不景気が社会全体に暗い影を落としています。好景気・不景気の繰り返しは資本主義の定めかもしれませんが、日本の経済を長きに渡り牽引してきたあのトヨタでさえも赤信号がともっているとなれば、まだまだ先行き不透明であることは間違いありません。各企業は少しでも収益の悪化を食い止めるため、減産と人員削減を加速させ、政府は、景気対策に奔走していますが、なかなか難しいことでしょう・・・と何だか他人事のように言っていますが、残念ながら保育園も少なからずの影響を受けます。
しかし、本来大人の引き起こす問題や政治の動向が子どもの環境を左右すべきではありません。そのような状況は、必ずや10年先、20年先の近い将来さらに大きな影響を社会へ与えることになるからです。確かに苦境がどんどん拡大していくなか、無い袖は振れませんし、個人単位でどうにかなる問題ではないかもしれません。けれど、社会がどんな状態であったとしても、子どもたちに豊かな環境を用意してあげることは、大人の果たさなければならない責任です。もちろん私たちは、来年も経済や社会事情に関わりなく出来るかぎりのことを子どもたちにしてあげられるよう努めていきますので、ご理解とご協力のほどお願いします。