2023.05.01大切にしていること【園長のひとり言】
過度な感染対策とおさらばして始まった新たな季節は、とても穏やか。色々な行動制限がなくなった今だからこそ、改めて私たちが最も大切にしていることをお伝えしておこうと思います。
すごくシンプルに、それを言えば「個別性の高い保育」をすること。教育・保育理念の「ひとり一人を大切にする」ってやつ、ね。この話は繰り返し、繰り返しお伝えしているので、またかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大事なことは何度でも言っちゃう質なので悪しからず。けっして書くネタに困っているわけではありません(笑)
で、高めている個別性とは子どもの生活と遊びに関するものなのですが今回は後者について、その意味や意義をお話していきます。
「遊びの個別性を高める」、を分かりやすく言い換えると遊びに関する個性を育むとか大切にするってことなのですが...この個性という言葉が少し難しい。例えば、皆さんがこんな質問をされたら、どうでしょうか。あなたの個性を教えてください、と。
ね、ちょっと厄介でしょ。だから先に、この言葉の整理をしておきます。まず個性を性格や気質など内面へフォーカスして考えると迷子になっちゃいます。それらには積極性と消極性の両側面があるから。
だから性格や気質ではなく、それらを背景として何を選択したのかで想像するとスッキリします。例えば今年の新人で、つくし組担任の西山明李さんで考えてみましょう。
まず彼女は様々な理由から静岡市にある保育養成の大学へ進学しました。で、卒業後の進路として幼稚園や保育園ではなく、こども園を。さらに浜松市内に約80か所ある園の中からなごみこども園を選び就職した訳です。そして今、ここで子どもたちの保育者として日々を過ごしている。そう、コレが彼女の個性なのです。当然のことながら途中には無数に選択肢があったのですから。
では、この枠組みで子どもの遊びに関する個性についても考えてみましょう。遊びの個性とはズバリ遊びを選ぶことです。幼児期で言えば「誰と」、「何を」、「どの様にして」遊ぶかという選択こそが、それぞれの子どもの個性だと言えるのです。
この前提に立てば、こども園がそれらの個性を大切にし、豊かに育むための条件というか不可欠な要素が見えてくるはず。それは言うまでもなく遊びの選択肢の豊かさ。だから、です。他種多様な玩具や園庭環境へのこだわりには、子どもたちの個性を大切にしたいという強い願いと意味があったのです。
しまった!またしても余白がなくなってしまい意義のところまでたどり着けていません。と、言うわけで来月は、なぜこども園は個性を大切にすべきなのかをお話します。