2023.07.01積み木の極意【園長のひとり言】
構成(構造)遊びについてのお話。乳幼児期を通して子どもは構築する、つまり作りたいという欲求をもっています。それらを満たすために例えば積み木などで遊ぶのだけど1歳半~3歳児くらいとそれ以上の年齢では同じように構造化しているようでも、中身がちょっと違う。
もちろん1歳と5歳では手先の器用さから、できあがる構造物は別ものなのですが、そもそも積むことの目的が異なります。
乳児期はそれ自体に欲求があるので積むことが目的となる一方で、幼児期の積むという行為は手段。で、目的は城や船等を作ることなのです。だから、断然後者の方が遊びの難度が高いのだけれど、そこに保育者がどの様な関わりをするかによって遊びの広がりが変わってきます。
だから保育者にとっても幼児の積み木遊びは難しい領域。積み始めるきっかけや作りたくなるような環境の準備、子どもたちが完成形をイメージできるような配慮など、どれ一つ欠けても遊びません。そして何より大切なのは保育者自身が積み木の楽しみ方を知っていること。さもなければ子どもに教えることなどできません。
と、いうことで土曜日に積み木の職員研修をしてみました。その成果がきっとでるはずだから今後の展開に注目です。