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2010.04.01待つということ【園長のひとり言】

感動的な卒園式から2週間。卯の花月をむかえて思うのは、健やかなる子どもの育ちと豊かな保育環境をつくること。
今年度のテーマは「待つ保育」。このツボを押さえておいていただくと私たちの保育が、よりよく見えるかもしれません。
「待つ保育」。それは、子どもが自分で考えて行動するのを待つということ。言葉にすると簡単ですが、やってみると意外と難しい。子育てしているときに、急かしたり、指示したりせずお子さんの行動をどれだけ待てているかを想像してみると分かり易いかもしれません。
子どもが、自分で考えて行動する。つまり、「させる」とか「やらせる」ではなく「する」。この自分で「する」ということが、成長の過程のなかではとても大切で、これを繰り返していくことではじめて自立心や自主性が育ちます。
だから、私たち保育者はしっかりと意識して子どもを待たなければならないのですが、先ほども言ったように、それは容易なことではありません。そもそも待つということ自体が社会的に成熟した感情であるうえに、相手は何と言っても小さな子どもですから。しかもたくさんの。忍耐だけでは、どうにもこうにもなりません。まず大切なのは子どもが主体的に行動できるような配慮をすること。
例えば、大人であればスケジュール帳と時計さえあれば自分で計画的にできることでも、時間や曜日などの感覚が備わってない乳幼児期の子どもは、「室内遊び」→「外遊び」→「室内遊び」→「お昼ご飯」というような毎日同じリズム、決まった日課が繰り返されていないかぎり先を見通して生活することはできません。もし、これらが日によってバラバラだったとしたら、逆に子どもは保育者からの細かな指示を待たなくてはなりません。
言われてできることと言われなくてもできること。結果は同じに見えてもその内容は全くことなります。今、子どもがどういう育ちの段階で、何を思い、どのように世界を眺め、そして、どんな環境なら自分で考えることができるのか。もし私たちがそれらを知ることに努力を惜しまなければ、子どもたちの生活はより主体的なものへと変わります。だからこそ、こだわって保育したいのです。いろいろな「待つ」を子どもたちの生活いっぱいに散りばめながら。

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