2010.09.01早期教育という名のまやかし【園長のひとり言】
告知です!!今月4日に予定している講演会は、かなりおススメ☆必見です。テーマは「小学校までに育てたい子どものちから」。
乳幼児期の子どもの育ちに焦点をあてたものとしては、在り来りに聞こえるかもしれませんが、とっても大切。でも、テレビや育児雑誌を含め色々なところで、様々なことが実しやかに言われている時代だから、一度整理をして、きちっとお伝えしておきたいと思っています。あのNHKでも、テレビ視聴が幼い子どもの発達上好ましくないなんて絶対に言わないので・・・。
ただ、先日も新聞か何かのチラシで見ましたが、明らかに誤っている価値観だけは先に否定しておきます。以前にもお伝えしたことがありますが、それは早期教育という名の“まやかし”。
その理屈は極めて簡単。まず、皆さんの目の前にいるお子さんの未来、大人になった姿を思い浮かべて下さい。そうすると見えてくるはずです。特別な場合をのぞいて共通している行為が。それは、働くということ。就労は子ども時代を卒業し、成熟した人にとって、もっとも社会的に必要とされる価値観で、たぶん世界中どこでも、「働かざる者食うべからず」です。でも、ここからがポイントなのですが、将来働くことになるからといって子どもが勉強や運動をせずに早くから働けばいいなんて誰も思わない、ですよね。早く(学童期)働くことが大人になってからの勤労意欲と繋がっていかないからです。
それと一緒です。就学したら子どもたちは学業をしなければなりません。でも、勤労と勉強の関係と同じく、学校で学ぶことを乳幼児期うちから早めに始めればいいということにはなりません。もちろん、それは早期教育が学童期の勤勉に繋がっていないからです。だから、私たち大人はそれぞれの発達過程において本当に必要なことを知らなければならないのです。
当日は少しだけ専門的に、でも楽しい内容でお伝えできたらと考えていますので、是非お子さんには、胸を張って「勉強してくるから」と伝え参加してください。