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You’ll Never Walk Alone
東北地方太平洋沖地震発生から20日。その傷は癒えるはずもなく、日本中が動揺し、沈んだ気持ちのまま。自分に何ができるのかと自問しようともあまりの無力さに思考は空回りするばかり。それでも、必死に復興を目指し立ちあがろうとしている被災地の皆さんを見るたびに一刻も早い回復を願わずにはいられません。
そんなとき、心に浮かぶ歌　『 You’ll Never Walk Alone 』。1945年、ミュージカル回転木馬（Carousel）のためにリチャード・ロジャーズとオスカー・ハマースタイン2世によって製作された楽曲で、イギリスの名門クラブ、リヴァプールFCサポーターの愛唱歌。ガナーズ（アーセナルFCファン）である私にとっては、普段あまり耳触りの良い曲ではないけれど、アンフィールド（リヴァプールFCホームスタジアム）で45,000人が両手にフラッグを持って大合唱するさまを思い浮かべ、今の日本に重ねずにはいられません。
あなたたちは、決して独りではない、と。
自分には節約や義援金など被災された方たちと資源を分かち合うことくらいしかできないけれど、今だからこそ忘れてならないのは、いろいろなことを欲してしまいがちになる毎日のなかで、何もない日常がどれだけ恵まれているのかを自覚しながら、私の（自分の）ためばかりではなく、私たちの（みんなの）ために生きるということ。
それが、子ども時代、多くの人に守られ、たくさんの「私のために」を経験して、たどり着く大人の使命なのだから。