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花見月の感傷的な卒園式から数日。もう少しその余韻に浸っていたい気もするけれど新しい季節が始まります。そして、私たちの掲げる目標は、ズバリ１番になること。もちろん、保育園として。負けられない戦いが、ここにもあるのです。
世の中に数多くある保育園や幼稚園、認定こども園などの子育て専門機関。でも、その規模や対象はともかくとして、何より気になるのは内容に、ほとんど統一感がないということ。右脳教育と言い張って赤ちゃんのときから予備校のまねごとをするところがあるくらいです。それに、今、国で消費税増税とひっかけて議論している新たな保育制度は、企業さんもどしどし参入してこられるような仕組みで、ますます何が正しいか分からなくなってしまいそう。
結果や成果が見えにくい乳幼児の世界で、教育の名のもとに子どものできることの早さや上手さを競っているのが、まさにカオス。その昔、天才少年とうたわれメディアで持てはやされた子どものほとんどが、大人になると普通の人になっているにも関わらず。
ただ、その一方で比べることが難しいのも確かです。目に見えないから、何をもってより良いとするかという質を測る明確なスケールがありません。
それでも、やっぱり目指しちゃいます。スマップの名曲のようなオンリーワンではなく、１番を。だからといって、ナンバーワンというのも少し違います。前述した通り、子育ては競うものではないので。
オンリーワンでもナンバーワンでもない、本当の１番。それは、特別であるということ。子どもたちにとって、そして家族の皆さんにとって。
丁寧な育児と豊かな遊び。それしかこだわりはないけれど、なごみ保育園が、そしてなごみ保育園の保育者が、一人ひとりの子どもにとってのスペシャルワン（Special one）となる・・・そんな願いを込めて、これからも情熱を注ぎたいのです。小学校という新しい環境へ巣立っていくその日、皆さんの「なごみ保育園で本当に良かった」というその言葉が、私たちにたくさんの勇気をくれたから。