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2012.07.02ユーグリット空間と射影的空間 【園長のひとり言】

先日、衆議院において賛成多数で可決した社会保障と税の一体改革関連法案。消費税政局はおいといて、気になるのは一緒に通過した認定こども園拡充法案や子育て支援法案のほう。待機児童解消や働きながら子育てをしている皆さんに積極的な効果を与えてくれることを願うばかりです。ちなみに自治体ごとバラバラな学童保育にも一定の基準をもうけるようです。まだ、枠組みが決まったばかりなので具体的な制度設計はこれからですが、2年後には幼保連携型認定こども園です。おそらく、なごみ保育園は。
今まで国がおこなう大きな視点での子ども施策と私たちのような小さな、そしてリアルな子育て現場との間に横たわる溝に一抹の不安を残しますが、ある意味仕方がないことだと割り切って、できることだけを考えていきます。それに、このズレは、子どもや子育てそのものに関して見ている景色の違いでもあるから。まるで大人と子どもの世界の見かたのように。
子どもは、大人のように世界を見ていない。と、いうより見ることができないものです。それは、物と物の大小などの量的な関係や、距離、方向、形体などを、一つの尺度(基準)によって統一的にとらえる(ユーグリット空間)ことがないということ。
口や手で触れながら物のかたちを確かめて探っていくこと(トポロジー的空間)から始まる子どもの知覚は、幼児期くらいになっても距離や方向、大小の比率などの基準はなく部分的に子どもなりの関係付けをしながら興味関心のあるものや感動したものを端的に、大きくとらえるような(射影的空間)見方をしています。お父さんの何倍もの大きさでお母さんを描くのは、それだけ感心や印象が強いから、もちろんいい意味で、ね。
それと同じように国と保育現場では、役割も違うし、見方が違うのは当たり前。だからこそ、大切なことは、どちらが正しいかではなく、それぞれの得意なところを活かし、相乗効果的に、子どもたちのための豊かな環境を築いていくということ。1兆円超という税金を投入するのだから。

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