新着情報新着情報

なごみこども園 ホーム新着情報園長のひとり言秩序への強いエネルギー 【園長のひとり言】

2013.02.01秩序への強いエネルギー 【園長のひとり言】

敏感期という考え方があります。これは、イタリアの医学博士 マリア・モンテッソーリ(Maria Montessori、1870年8月31日 – 1952年5月6日)が、自身の教育学においてキーワードとしているもので、子どもが身の回りの環境における特定要素に対して感受性が特別敏感になる一定期間のことを指します。
もう少し分かりやすく言うと、他の時期なら全く関心が湧かないけれど、子ども時代のある一定期間だけ強く興味をかき立てられることがらがあるということ。その、つかの間の強いエネルギーは様々な能力の獲得を助けてくれ、次の成長段階の土台をつくっていきます。
例えば、子どもたちの、いつもと同じ場所(もの)、順番、方向へのこだわり。いつも使っているお気に入りのコップでないと飲みたくないなんて育児する側としては、どうして、そこまで神経質になるのかと不思議ですが、まさにこれが敏感期というやつ。
生後半年くらいから4、5歳くらいまで子どもたちは秩序に対して感受性が強くなり、それは生活のなかだけではなく、遊びでも顕著に表れます。
ものを出したり入れたり、並べたり、重ねたり、積んだり。決まったところに、決まったピースをはめていくパズルや順序、順番を守って遊ぶゲームはもちろん、ままごとだって、ちゃんと秩序を楽しんでいます。自分のお母さんのようにというルールに縛られて、ね。
そして、この秩序を楽しむとか守るという体験が後々になってさらに重要となります。数字や言葉の法則や規則に関心を持つべき学童期の到来をはじめ、ルールやモラルなど社会で生きるということは、それらの約束を自らの意志で守るということに他ならないから。
ただ、やっかいなのは並べるとか積むという遊びは、テレビのような強い刺激に負けてしまう。さらに一定の時期が過ぎると、その敏感性は消えてしまうということ。
これをモンテッソーリは、編み残しや終電に乗り遅れるという表現していますが、やり直しはできるけれど、後からでは大変な困難を伴うというのです。
秩序以外にも数・言語・運動・感覚・文化など、それぞれ時期は異なりますが、いずれも乳幼児期におとずれます。だから、それらの欲求を満たす環境を用意するのは保育園の大切な役割。そして、その見極め方は、注意深く観察するしかありませんが、そういう時期があるということを知っておくだけでもご家庭でのお子さんの見かたが変わってくるかもしれません。

新着情報の一覧に戻る

書類送付先

なごみこども園 採用担当 
〒433-8105
静岡県浜松市中央区三方原町1367-1

WEBでエントリー
(実習・見学希望の方もこちらから)

エントリー

お電話でのお問い合わせ

053-420-7530
PAGE TOP