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2013.12.03異年齢という保育のかたち 【園長のひとり言】

街中が赤と緑に彩られる季節。幼児クラスを担当する保育士は、一年で最も気を揉んで過ごしているかもしれない。それは、近づいてくる聖なる夜のディナーのせいではなく、音楽会という子どもたちのひのき舞台とそのプレッシャー。おそらく、これが無事に終わらないことには彼女たちのクリスマスはやってきません。
ま、それはさておき。その一大イベントについて、です。ここでの行事のほとんどが、クラス単位でおこなわれるのはご承知の通り。そう。だから歌だって、もちろん異年齢の子どもたちが一緒に奏でます。
でも実はコレ、一般的ではなく、どちらかというとマイナーな保育スタイルです。保育園でも幼稚園でも幼児クラスの多くは、単一年齢で構成されているから。例えば、三歳児クラスとか年長児クラスとかね。
その理由は、建学の精神からだったら申し訳ないのですが、多分補助金が年齢ごとに区切られていたり、小学校がそうだったりするので伝統的に、そうしているところが多いのだと思います。
確かに、小学校のように子どもの認知発達に合わせて目標を設定し、その到達度合いを個々に補完していくには単一年齢の方が、仕組みとしては良いのかもしれません。
が、幼児教育のねらいは、それらと違って、「~味わう」とか「感じる」等の方向づけを重視するものであり、同じようにする必要性を感じないのです。
それに、幼児期の学び方の特徴が模倣であること。つまり、私たちのように本を読んだり話を聞いたりと、言語を中心とした学習方法ではなく、遊びのなかで、まねをしながら身につけていくということを考慮すれば、目に見える届きそうで届かない存在が必要となります。例をあげれば5歳児の積み木を4歳児がまねをして、積めるようになる、です。
これが、発達の最近接領域というやつで、独力で到達できる水準と他者の力をかりて到達できる水準があって・・・とこれを話し出すとまた哲学的になってしまうのでやめて。
要は、幼児期の子どもの育ちの豊かさは、その子が属する集団のそれに大きく影響されるということなのです。で、単一年齢と異年齢。どちらが集団として成長するのかです。ただ、子どもで考えていると少し分かり難いので、大人の世界に置き換えてみましょう。
単一年齢で構成された会社と異年齢で構成された会社。どちらの事業体が成熟しやすいのでしょうか、という問題です。その答えは歴史が、ちゃんと明らかにしてくれているはず。私たちのほとんどが、そういう組織に属していることで、ね。

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