2013.12.28たぶん今年最後のご挨拶 【園長のひとり言】
早いもので今年も残すところわずかとなりました。世の中のすべてが変化のなかにあって、その事実以外のすべては速度の違いはあれ変わっていきます。だから、もちろん保育園でも色々とあったわけだけど、おしなべて積極的なできごとが多かった気がします。
でも、ここで過去を語ることはやめておきます。子どもたちに習って、ね。私たち大人は、時にノスタルジックになるのもですが、まだ生まれて最初の6年間を過ごす彼らは、昨日だって振り返らない。今が、最も楽しいから。たとえリピート率98%と言われるネズミの王国へ遊びにいったとしても、次の日に話題すらのぼらないことがあるのは、そういうこと。充実した、「今」の連続が、その未来を創っていくのです。そして、その時の繋がりへ働きかけることこそ、保育園の主要な役割です。
ある有名な教育学者がこんな言葉残しています。「生活を、生活で、生活へ」ってね。乳幼児期の子どもは、イベントや習い事などの特別な何かで成長していくわけではなく、毎日の経験が、生活の豊かさを培っていくという意味。たとえば、手先を使った遊びが、食事でのスプーンを上手にし、スプーンという道具を使った毎日の行為(対象的行為)が、遊びの想像力を広げていくということ。
このように遊びと生活が互いの水準を持ち上げるようなことを発達学では相互作用と言いますが、まるで螺旋階段を登るかのように、ゆっくりと、でも着実に高次元化していきます。
また、相互作用は子どものなかだけではなく、親子や友だちとの関係のなかにもあって、互いの成熟が双方に影響を与えていきます。そして、そして保育園や保育者の成熟も、子どもたちや保護者の皆さんによって実は支えられているのです。なごみ保育園は、また特に保護者の皆さんに恵まれているので、お世辞じゃなくて、心からそう思います。だからこそ私たちは、子どもたちの小さな変化に情熱を注いでいけるのです。
来年も豊かな子育てをともにできるよう努めて参りますので、よろしくお願いします。今年一年の感謝を添えて。