先輩インタビュー

Staff interview
子どもたちが帰りたくなる
居場所を作りたい。
それが、働き続ける理由。
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わこうファミリーソーシャルワーカー

鈴木聡美(すずきさとみ)

2006年 東海大学短期大学部 児童教育学科卒業
2006年 和光会に就職。児童養護施設和光寮(現わこう)に保育士として勤務
2011年 退職
2016年 復職・和光寮(現わこう)でファミリーソーシャルワーカーの仕事を務める

  • 和光寮との出会い

    短大で幼児教育を学んでいたとき、児童養護施設に興味を持ったのがきっかけで、和光会に就職しました。学生時代の実習を通し、自分は一人の子どもと長く関わる仕事に魅力を感じ、今の職場を志望しました。採用試験で初めてこの施設を訪れたとき、自分がここで働く姿が自然と頭に浮かび、「私はここで働くんだろうな」と直感したことを今でも覚えています。和光寮(現わこう)に入職して4年間は幼児を、1年間は中高生を担当し、一度自分の子育てに専念するため休職。その後、児童発達支援事業所での勤務を経て、6年前に復職しました。

    和光寮との出会い
  • 現在の業務内容

    退職以前は、児童の担当を受け持ちながら、この寮で子どもたちと生活を送っていましたが、現在はファミリーソーシャルワーカー(FSW)として、入所から退所、さらには退所後のアフターケアなど、幅広い場面での窓口的な業務を請け負っています。主な業務内容は、関係機関との連携や保護者の相談役、退所した子どもや保護者宅の訪問などです。今は以前のように一日中子どもたちと関わるわけではありませんが、退所した子どもたちを訪問するとき、子どもたちにとって「知らない人が来た」ということにならないように、ヘルプとして現場に入り、子どもとの関係を築くようにしています。また、現在は女子グループの主任も兼任中。担当は女子ですが、大切なわこうの子どもとして、男子・女子の担当に関わらず施設全体のことを把握するのが私の役目だと思っています。そのため、毎日全ユニットの記録に目を通すよう心掛けています。

    現在の業務内容
  • 子どもと接する中で気をつけていること

    私たちは親ではないけれど、親に一番近い存在でいたい。親がいなくてもちゃんと愛されているということを、子どもたちに感じてもらいたい、その気持ちは新人の頃から変わりません。でも、就職当初はそんな感情ばかりが先走り、一生懸命ではあったけれど、いろんなことに対し冷静さを欠いていたように思います。その後、自分の子どもが生まれてから、施設の子どもたちや保護者に対し、常に冷静な視点を持つことができるようになりました。自分も子育てでうまくいかなかったりイライラしたりしたことがあったからこそ、同じ親として保護者の悩みに寄り添うことができるようになったし、どんな形であれ、施設の子どもたちにも必ず親がいるんだということを、より強く意識して接することができるようになりましたね。

    子どもと接する中で気をつけていること
  • 働いていて楽しい、嬉しいと感じる瞬間

    さまざまな事情を抱えた子どもたちと、自分の子どもよりも長い時間を過ごす仕事ですから、やはりしんどいことはたくさんあります。どうしてここまで続けられたのかと聞かれると自分でも少し不思議ですが、やっぱり楽しいんですよね。子どもたちが育っていく姿を見ているのはすごく嬉しいし、どんなに大変なことがあっても、楽しさのほうが勝る・・・その積み重ねで今日までやってきました。
    また、子どもたちとの人生に長く関われるというのは、私にとって何よりのやりがいです。休職以前に幼児として担当していた子どもと、復帰後にこの施設で再会したときも嬉しかったですし、当時の卒寮生とはいまだに繋がっていて、中には今一緒に働いてくれている方もいます。ここで働き続けることの意味って、そういうところにあるんじゃないかな。退所した子どもたちが、結婚の証明のサインをしてほしいと言って訪ねてくれたり、「子どもが産まれたよ」と顔を見せに来てくれたりしたとき、かつての苦労がものすごく大きな喜びに変わります。子どもたちが帰ってきたとき、おかえりと言って迎えてあげるためにも、職員がここに長くいることって、すごく大切だと思いますね。

    働いていて楽しい、嬉しいと感じる瞬間
  • この仕事を長く続けていく秘訣

    昔の自分を振り返ると、頑張りすぎないのが一番だと強く感じます。ストレスはどこかできちんと発散することが大事。私自身、今でもうまく対応できなくて落ち込むことや、子どもの言葉で傷つくことがたくさんあります。しかし、仕事とプライベートを完全に割り切れるようになったことで、そうした感情をうまくコントロールできるようになりました。私にとって、出勤や退勤の時間は、マインドをリセットするための大切なルーティン。帰り道は車の中で好きな曲を聴きながら、家に帰ったらやることなどを考えるようにしています。家では仕事のことはなるべく考えず、持ち帰りの仕事も一切しません。思い切りダラダラする時間を作って、常にストレスを溜めないようにすることで、心の負担をかなり軽減することができました。

    この仕事を長く続けていく秘訣

今後の目標

ここが子どもたちにとっての居場所になればいいな、というのが私の願いです。「卒寮しても遊びにきたいな」とか「ちょっと帰省したいな」とか、そう思ってもらえる場所でありたい。職員に対しても、そうした想いを持って長く働いてくれる方が増えるといいなと思いっています。また、自分自身については、現在、社会福祉士の資格取得を目指して勉強中です。自分の立場や時代の変化についていくには、常に学び続ける必要があります。資格取得によって知識をアップデートすることで、子どもをより深く理解できるようになりたいし、後輩の指導にも役立てていきたいと思っています。

1日の流れ

Schedule
  • 出勤

    磐田市内から高速道路を使い、約30分かけて通勤しています。

  • 連絡会

    まずは全体の打ち合わせが2〜30分あります。

  • デスクワークor会議

    私の仕事は会議が多く、午前中は会議だけで終わることも。
    会議がない日は施設の記録確認などのデスクワークを行います。

  • 昼休憩

    普段はお弁当持参です。

  • 支援会議

    午後一番も会議からスタート。児童相談所や退所した子が現在生活しているグループホームなど、さまざまな場所に出向いて行います。

  • 会議の記録や電話対応、子どもたちの宿題のチェック

    施設に帰ってきたら、会議の記録や児童相談所への状況報告。時間があるときには子どもたちのところに行って宿題をみたりします。

  • 保護者への連絡、書類作成

    電話で保護者の相談に乗ったり、その日の業務の記録を作成したりします。現場で子どもたちを受け持つ職員が困らないよう、どんなこともタイムリーに記録することが大切です。

  • 退勤

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